調香師の仕事を知ろう

ご訪問ありがとうございます。

 今日は、香料会社所属の調香師である佐野氏のインタビュー記事がありましたので、投稿します。
 日本調香技術普及協会の理事を務める佐野氏、学生のころの興味から、調香師になってからの仕事、苦労したことなど、一般的な質問が多いのですが、なかなか日本の調香師のインタビューにお目にかかりませんので、調香師をめざす方は、参考になると思います。

 インタビューは、番外編というものもあり、調香師のあるあるについて質問しています。
 一部、番外編からご紹介します。
佐野氏は、においの強い食べ物は、平日食べないようにしている。
電車の中など色々な香りのするところでは、鼻の感覚が鈍くなってしまわないようにマスクをしているそうです。
鼻に気を遣っているのですね。

 調香師をめざす方は、日本調香技術普及協会もチェックされてみてはいかがでしょうか。

マイナビ
【シゴトを知ろう】調香師 編
【シゴトを知ろう】調香師 ~番外編~

日本調香技術普及協会

IFFとISIPCA 香料会社と学校は、仲がよいと何がいいのか

こんにちは。今回は、業界ニュースをお届けします。

大手香料会社、IFF アイエフエフ(International Flavors & Fragrances Inc.)が、フランスのフレグランススクール、ISIPCA イジプカ(Institut Supérieur International du Parfum de la Cosmétique et de l’Aromatique)と提携したようです。

IFF AND ISIPCA FORM INDUSTRY-FIRST PARTNERSHIP FOR WORLD-CLASS PERFUMERY SCHOOL

127年の歴史のあるIFF。IFFには、ISIPCA出身のパフューマーも多く在籍しています。

世界の香料会社で働くISIPCA出身のパフューマーは多く、卒業生は世界中で活躍しています。そして、その存在価値は世界で認められています。ISIPCA出身の日本人パフューマーも世界各国で活躍しています。

ISIPCAは1970年にゲランのジャン・ジャック・ゲラン氏(Jean-Jacques Guerlain)が設立し、以来
多くのパフューマーを育て、輩出しています。

IFFとISIPCAが提携と聞いて、すでに卒業生がIFF働いているので違和感はありません。
今回の提携によりカリキュラム内容についても、関係を強めるのではないかと思います。

パフューマーになりたい。そう思う方はたくさんいると聞きます。

では、パフューマーになるにはどうすればいいか。

日本には学ぶ学校が、多くありません。

このISIPCAに入学してみるのも一つの手だと思います。
しかし、学校である限り、費用がかかります。場所がフランスなので現地滞在の費用もかかります。
何より、世界中から人が集まるので、そのなかで学ぶ、それなりの覚悟が必要です。

ISIPCAを卒業しても、パフューマーになれるかわかりません。
実際に別の仕事に就いている人がたくさんいます。
それ以外にエヴァリュエイターやマーケティングの職に就く方も多いと聞きます。
学ぶ場所であり、就職斡旋所ではないと言うことではないでしょうか。

ここで学び、自分の実力を高め、認められた人が、パフューマーになれる。
スポーツの世界と似ているような気がします。いい成績を残した選手が一流になる。
そんな世界。

これからは、日本国内にとどまるだけでなく、パフューマーと言う仕事は、どこの国でも活躍できる方を求めているような気がします。
まずは、最低でも英語を理解できるようにする。仕事に必要な最低限の必須語学力です。

それプラス、働く現地の言葉を習得。
これは必須ではないのですが、海外で働く日本人パフューマーによると、仕事をうまくすすめるにあたっては、あった方がいいスキルだそうです。実際に英語で仕事を進めるのと、流暢でなくとも現地語ですすめるのでは、コミュニケーションの壁は低くなるそうです。
相手の懐に入る事が必要なのですね。

これから、パフューマーをめざす方は、ぜひ、世界にも目を向けてみてください。

ISIPCAでは、3年のフルタイムコース卒業で、インターンとして香料会社で働くチャンスがあるようです。その後、うまくいけば採用となるかもしれません。
3年コース

若いときにチャレンジしていたら、どうなっていただろうと考えてしまいます。
悩んでいるくらいなら、チャレンジする。今はそう思います。(今さらですが・・・)

フレグランスから話題は離れてしまいましたが、フレグランスを創る人、会社、学校の話を取り上げました。

各社website
IFF
ISIPCA

ジャン クロード エレナ氏インタビュー hauteliving.com

エルメスの調香師、ジャン クロード エレナ氏のインタビュー記事がありましたのでシェアします。
この記事の中で、心に残るのは次の質問にへの答えです。
Why are you against market testing?
企業商品の売上に調香師の仕事は左右されます。
究極は、「売れる香り」を求められます。
売れるとは、購買者が欲しいと思うものを調査した結果が反映されがちです。
製品デザインでアップルのスティーブ・ジョブズはこう言いました。
「フォーカスグループによって製品をデザインするのはとても難しい。
多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ」
エレナ氏もこれに似た考えなのではないかと思います。
そしてエレナ氏の次のコメントが記憶に残ります。
People only love what they know
「購買者は知っているものを好む」
今までにない新しい香りを消費者テストしても、今までにない香りは高評価されにくいだろうということだと思います。

そして、
I’m about moving toward the future not about the past.
「過去ではなく、未来に向かって進んでいる」

調香師にも葛藤があります。
だからエルメスの香りはどこか新鮮に感じ、とがったような香りがするのだと思います。
彼の香りは、日本の購買者には受け入れられているようです。
そして、新作がいつも楽しみになります。

Haute Living “The composer” hauteliving.com
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フレグランスも調香師で選ぶ時代

あなたは、どのようにフレグランスを選びますか?
ブランド?
新作?
価格?
香りの選び方に新しい選択肢です。
『VOGUE JAPAN』2014年12月号ビューティ特集「調香師から読み解く、女の香り」
香りも調香師で選ぶ時代になったのですね。

選択肢になっている4調香師は以下の通り。
フランシス・クルジャン、アルベルト・モリヤス、
フランソワ・ドゥマシー、オーレリアン・ギシャール。
気になる方は、
『VOGUE JAPAN』2014年12月号でご確認ください。

VOGUE JAPAN

Guerlain Eau de Cashmere (ゲラン オードカシミア)

ゲランから新しい香りの発売。
日本ではまだのようですが、オードカシミアは、ユニセックスの香りで、
パウダリーノートがベースのようです。

今までの香りと違う点は、カシミアやウールなどにスプレーできる点。
今までのフレグランスのように肌につけることもできますが、他の香りに
重ねづけもできるようです。
今時の柔軟剤の香りを意識したのでしょうか?
新しいコンセプトの香りも色々登場しそうです。
日本で発売になったらチェックしたい香りの一つです。

Pouch 日本語サイト

Bois de Jasmin